条件付きの愛
不登校で家にいてテレビばかり見て、ゲームばかりしている、そんな子どものことをお母さんは愛していますか?
テレビなんて見ないでゲームもやらない、きちんと勉強している子どもでなければ愛せないとしたら、それは条件付きの愛ということになります。
ついつい親は、自分よりも大切な存在である、大好きな子どもに期待したくなりますよね。
クライエントさんの体験
子どもが数ヶ月学校を休んで前回の定期テストは行けなかったのに、お母さんがカウンセリングを受け始めてから「定期テストだけ受けに学校へ行くことができました。」そんな嬉しい報告を頂きました。
そして子どもを褒めてあげたそうです。でも数日間あるテスト期間のうち、最後の1日だけは行けませんでした。
お母さんはそのままの勢いで最後の1日も行けばいいのにと心の中では思っていたけれど、本人には言わずに我慢しました。
学校へ行けるあなたは愛しているけど、行けないあなたはダメと言ってるみたい?条件付きの愛ではいけないのです。
子どもの味方になる
お母さんが子どもの立場だったら、行っても行かなくてもどっちでもいいよ。と言われたほうが気がラクだと思いませんか?
親の思い通りにならない子どもを心の中で責めている限り、子どもは元気になることができません。
一緒に暮らす家族から、口には出さなくても、否定的な目線で見られていたら、子どもの無意識はきっとそれを感じて、居心地の悪さを感じていると思います。
どんな時も子どもの味方をしてあげてください。
どんなあなたも愛しています
「ゲームをやってもあなたを愛しています。勉強できようが、できまいがあなたを愛しています。将来就職できようができまいがあなたを愛しています。サラリーマンになれてもなれなくても大丈夫だよ。愛しています。学校なんて行かなくていい。行きたくなったら行けばいい。他に何か体験したくなったら全部準備するからこの人生を楽しんでね。」
将来は分からないことだらけ
「お母さんもあなたがどうやって生きていけばいいか分からないし、お母さんもどうやって生きていけばいいか分からない。でも協力して生きていこう。困ったことあったら助け合って生きていこう。お母さんも何が正解か分からないのに、今までお母さんの価値観を押し付けてごめんね。」
そんな気持ちで子どもと接してみてください。子どもは親の愛、優しさが欲しいだけかもしれません。
心からそう思えた時に子どもとの関係が変わるはずです。でも言葉だけで心が伴っていないと子どもはすぐに見抜きます。
子どもが不登校の時の話
家では携帯を触っているかテレビを見ているだけの子どもを見て、家族はいつもイライラして、不機嫌で、母親である私のせいにしたり。
このままだと私も落ち込んで、家庭崩壊まであと少しというところでした。
不登校のこと以外でも、何か問題があると家族で話し合うようにしていました。
自己肯定感が下がる
家族の話を真剣に聞いていると、「お母さんのせいで」という言葉が何回も出てきて、私の自己肯定感が下がり、自分のことを本当にどうしようもない最低な人間だと思い込んでいました。
毎回話を聞いた後はひどい肩こりと頭痛でなかなか治らなくて、数日間仕事も行けなくなるくらいに辛い思いをしていました。
大きな気づき
ところが、家族との色んなやりとりを距離をとって観察し、大切な事に気がついたのです。
それは、私のことを責めるような発言があっても、それは必ずしも正しいとは限らないということ、発言している人の個人的な見方であるということです。
それまでは、家族の言う事も、他人が言う事も、全て真実だと思って素直に受け取っていました。でも現実はそうではないのです。
私の目の前でおこる言動は、全て、それを発する人の問題であって、私は関係ない。
だから誰かが怒っていても、それはその人の問題であって、私が全てそのまま受け取らなくなりました。決して無視をしているわけではありません。
どんな話をしていても、
「この人はそんな事を言ってるんだなぁ。へぇー」
怒ってる人を見ても、
「そんなに怒ったら血圧上がってしんどいだろうなぁ」
と少し引いた位置で見ています。
鋼の心ゲット‼︎
距離感をとって、話を聞けるようになってからは、どんなに酷い事を言われても私は体調を崩す事はなくなりました。おかげで鋼の心を手に入れました(笑)
不登校の子を持つお母さんは、色んな場面で、責められているように感じる事があると思います。
そんな時に、他者の影響を受けずに生きられるようになれば、随分ラクになります。だから、こういう受け取り方もあることを頭に入れておいていただければ、どこかで役に立つことがあるかもしれません。
本当にやりたいことは?
子どもの不登校が改善すると、お母さんは自分の人生を歩み出そうとします。
でも、それまで長い時間、心身ともに子ども中心の生活をしていたお母さんは自分のやりたい事がすぐに出てこないかもしれません。
「やりたい事」といえば、その時だけの短期的な自分を喜ばせる楽しい事も大切です。
しかし今回、私がお話したいのは、趣味や特技、人生の生きがいになるような活動のことです。今やっている仕事も使命と捉えるとライフワークになります。
これがあるとお母さんは自分軸で生きていけるようになり、子どもとの距離感を保って、親子関係もうまくいきます。
私の場合
私は普段、週3日パートで働いていますが、それは自分のやりたい仕事というよりは、ライスワークです。
私の場合は数年前に、子育てがひと段落して、自分のやりたい事を考えることになりました。
その時は自分の好きな事、興味のある事を勉強してみようとアニマルコミュニケーションの講座を受講しました。
そしてそれを仕事にしていこうと思って50匹近くの犬や猫とお話してきました。
動物の心は愛に溢れていて純粋で、そんな存在と触れ合えて楽しかったし、お悩みを抱えている飼い主さんのお役に立てて、やりがいも感じていました。
方向修正
しかし、アニマルコミュニケーションの内容が、占いのように信じるか信じないかの話になってしまうこともあり、もっと確実な形で人の役に立ちたいと思うようになってきました。
そして今の私に何ができるかもう一度考え直すことにしました。
自分が苦労して経験したことが、人の役に立つという話を聞いて、それなら不登校専門の心理カウンセラーとしてやってみようと思ったのです。
なれるかどうか分からないし、もしもカウンセラーになれなくても、学んだ事はいい社会勉強になるから、それでもいいという気持ちで動き出しました。
まだ今もこの道が正解なのか分からないこともあり、また方向転換するかもしれませんが。
分かったこと
少しずつカウンセリングさせてもらい、確実に分かったことがあります。
・心理学は私にとっておもしろいと思える学問で学ぶのが楽しいということ。
・カウンセリングの時間は何が起こるかワクワクするということ。
・クライエントさんが目の前で大切な事に気づく様子を見ると、私は鳥肌が立つくらいに感動してしまうこと。
・状況改善によりクライエントさんが喜んでいると私も自分の事のように嬉しくなり、元気が湧いてくるということ。
少しずつですが一つ一つできたことを重ねていくと、夢が膨らんでいき、今は毎日がとても楽しいです。
一歩踏み出す勇気
やりたい事を探して行動する時、今までの世界から一歩踏み出す勇気が必要です。
しかもそれが本当に自分のやりたいことなのかも分からなかったりします。
でも、やってみてちょっと違うかな?と思えば方向修正すればいいのです。
そして本当にやりたい事に近づいていくのかなと思っています。
だから小さな一歩あゆみ出すことから始めてみませんか?
カウンセリングルーム ムギ
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩まないでください。
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