セッション③
日常に活かすフォーカシング
越川陽介先生
(関西医科大学精神神経科学講座)
自分の今のフォーカシング的態度は、高いか低いかを判定する質問が7つありました。下記の質問項目にYESが多いほどフォーカシング的態度は高いようです。
⚪︎自分の内面に注意を向けると豊かないろいろな感情がある。
⚪︎生活の中で、自分の内側に落ち着いて注意を向ける時間を持っている。
⚪︎生活の中で漠然とした気分を把握している。
⚪︎困難にぶつかった時は、落ち着いて、自分自身に尋ねれば何とか方向性が出てきそうだ。
⚪︎自分の中のまだはっきりしないものも大切にしている。
⚪︎生活の中で折りに触れて「どんなふうに感じているのかなあ」と、ゆっくり自分に問いかけている。
⚪︎人と話すときに、内側の感じに照らし合わせながら言葉を選ぶ。
私はフォーカシングを学んでから毎日少しですが自分の内面と対話する時間を持つようにしています。例えば今日は少し疲れているなぁとか肩こりでしんどいと思ったら、自分の肩や体にどうしてほしいか聴いてみます。そうすることで、休む時間をしっかり取ったり、自分の心と体を大切にできるようになりました。
甲子園カウンセリング研究所にて、若手が発信するフォーカシングワークショップに参加しました。
セッション①
対話に活かすフォーカシング
筒井優介先生(カウンセリングルームしまんちゅルーム)
〜フォーカシングについての説明〜
フォーカシング発見者は哲学者ユージン・T・ジェンドリン。ロジャーズと共同研究し、独自の理論を体験過程理論と呼び現象学的観点からカウンセリングを研究。
話し手(フォーカサー)と聴き手(リスナー)でフォーカシング。
〜フォーカシング簡便法6ステップ〜
(フォーカシングショートフォーム)
1.クリアリングアスペース
2.フェルトセンス
3.ハンドル表現
4.ハンドル表現を響かせてみる
5.問いかけ
(その〇〇はなんでしょう?
〇〇は何を必要としているのか?
など)
6.受け取る
〜アニマルクロッシング〜
最近の自分を「〇〇な自分」で表現してみる。〇〇には動物名を入れる。
話し手は「自分でもわからないんですけど…」で話せばいい。
聴き手は「私はあなたの話を聞いてこんなふうに感じました。いかがでしょうか?」「今、私の中にこういうことが起きています。それを聞いてどんな感じがしますか?」など。
伝えてみることで、フォーカスに何が起こるか待ってみる。対話は、お互いに創造的な場。フォーカサーだけでなく、リスナーも変化する。聴いているだけでいろいろな驚きと発見がある。リスナーの体験過程も大事にする。
最近の私は獲物を狙って走りまわるチーターかな。カウンセラーとして力を付けていく為に、何かあればどこでも出かけていこうと思っています。でも3ヶ月くらい前はのんびりした牛かなぁと思っていたので、随分変化しました。
〜まほうのキャンディ〜
自分で食べてみたいキャンディをイメージする。そしてキャンディの色、形、音、におい、どんな効果があるか想像して、二人一組で一緒にお互いのキャンディをイメージして味わってみる。私は食べると若返り、ワクワクする虹色のハート型のキャンディをイメージしてみました。
イメージだけどゆっくりじっくりペアになった人と一緒に味わうのが楽しくて心地よいワークでした。
セッション②
アートでフォーカシング
山本裕真先生(児童心理治療施設ひびき)
クリアリング・ア・スペースをやりました。画用紙一枚とクレヨンを使います。クレヨンなんて、久しく手にしていないなぁと懐かしく思いました。画用紙の真ん中に自分を描きます。次に今、気になっていることを、色を選んで好きな位置に好きな形で何個も書き込んでいきます。
私の気になることは、子どもたち、夫、親、家事、カウンセラーになる為にやること、などです。描くことで自分の心の中の様子を少し離れた所から眺めることができます。
更に2枚目の画用紙に1枚目で描いた絵の中で一番気になることについてどのように感じているか、心の中を描きます。そして距離を取って眺めてみる。そうすることで頭の中、心の中が整理されていくように思いました。
一人でやるよりも対話しながら進めていくことで、ゆったりしたやさしい時間が流れていき、効果も実感できるようです。
カウンセリングルーム ムギ
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩まないでください。
電話番号:090-6367-6316
営業時間: 9:00〜17:00
定休日 : 不定休
所在地 : 生駒市俵口町 サロン情報はこちら