家族療法について学ぶ機会がありました。どのような心理療法で、どのように役に立つか、ご紹介します。
家族療法とは
カウンセリングと言えば、問題を抱える個人とカウンセラーとの対話をイメージすると思います。
しかし、家族療法は家族全体を一つのシステムとして捉え、家族間のコミュニケーションや関係性を改善することを目的とした心理療法です。
特定の誰かや本人だけを原因だとしないので、「悪者探し」になりにくく、抵抗が生じにくいことが大きなメリットです。
問題を抱える個人が解決の為に1人で頑張るものではないのです。
例えば、子どもの不登校など個人の問題行動や精神的な症状が、家族内の相互作用によって影響を受けていると考え、家族全体で問題解決に取り組みます。
ジョイニングとリフレーミング
ジョイニングとは
カウンセラーが家族の中に入り、メンバー同士の交流に参加することをいいます。 家族の中には、特有の文化ややり方が含まれていることがあるため、そこに溶け込み、信頼関係を築くための方法です。
リフレーミングとは
ある人の物事の 見方・捉え方を変えることをいいます。 たとえば、コップに半分の水があったときに、「まだ半分もある」と捉えるか、「も う半分しかない」と捉えるかによって、感情、思考、行動、結果が変わってき ます。
ジョイニングからリフレーミングへ
ジョイニングによりクライエントと信頼関係を築く事ができたら、取り組みやすい事を見つけ出し、リフレーミングします。
カウンセラーはクライエントに変化を求めることに意識が集中しがちだけど、そこから自由にならなければいけないのです。
リフレーミングにより、変化できてもできなくてもどちらのあなたもOKという気持ちでカウンセリングします。(人間は変化を恐れる生き物だから、簡単には変化できない)
そうすることでクライエントはプレッシャーがなくなり、ラクにカウンセリングを進められるようです。
家族療法を学んで気づき
私はカウンセラーの仕事はリフレーミングすることだと思っていました。しかし、無理にリフレーミングしようとしなくても、ジョイニングだけでもいいという説明があったのです。
私はその言葉に驚きました。「それだけでいいのか?それだけでどうやって問題改善に繋がっていくのか?」と。
その理由はジョイニングしようと思ってカウンセラーはクライエントの話を聞いていても、どこかで必ずリフレーミングに繋がるような話がクライエントから出てくるはずだからと言うことでした。
そこをカウンセラーが聞き逃さずに、そこから、リフレーミングの方向へと話を導いていけばいいのです。(そこが難しいのかもしれませんが...)
だからカウンセラーは最初から肩に力を入れてカウンセリングしなくていいんだなと思いました。丁寧に集中してクライエントの話を聞く必要はありますが。
リフレーミングの練習
そしてリフレーミング(例えば...マイナスだと思う出来事をプラスに捉えてみるとか...)は普段の生活の中でも練習できるネタがいっぱいあるようですので、私もやってみようと思います。
そしてそれが問題解決のヒントになればいいですね。
カウンセリングルーム ムギ
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